続・・・父について・・・。

私の父が戦争に行ってた事は前に書きました。
この季節になると戦争についてのテレビが放送される。

父は戦争に行って、重度の障害者になってしまった。
私は戦争の体験はないから、本当の戦争の怖さを知らない。
重度の障害を持っているという事はかなりの苦痛が・・・あったはず。
銃弾をうけた時は痛かっただろうなぁ・・・。
痛いというものではなかっただろう。
いつ命がなくなるかもしれないという恐怖心もあっただろう。
当時の日本は、戦争で死ぬことを誇りに思うような教育をしていたから
怖いとか死ぬのが嫌だとかはきっと言えなかったんだと思う。
そんな痛みや恐怖心の中で生き抜いてきた父。
それだけの重度の障害をもちながらも、私達、子供のために
一生懸命に働いてきてくれた父。
私は尊敬している。
そんな父や戦争体験者の事を、世間の一部の人だが許せないことを
言う人がいる。
「戦争に行ってたなら、恩給がでてるやん。いいなぁ。そんなお金がもらえて」
確かに国からお金はでている。でも、お金の問題じゃない。
一番楽しいはずの青春時代を、戦争に行った人たちは命の危機に
いつもさらされていたのに。
今の父の体を思うと、お金なんかより元気な父を返してほしいと思う。
重度の障害を持つ父は、戦争が終わっても人並みに遊ぶこともできなかった。
それをこんな風に言われるのは許せない。

皆さんは、月々のわずかなお金のために命を投げ出せますか?
重度の障害者になってもいですか?
毎日毎日、死ぬかもしれないという恐怖心に耐えられますか?

父のような人を増やさないためにも、
二度と戦争をしてはいけないと思います。


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